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1/20・21 竹カゴ作りで里山を活かそう(体験モニター募集)

もうすぐ今年もお仕舞ですね。
今年はあまりイベントやりませんでしたが、今年も森部は地道に活動し続けてました。

年明けすぐに、イベントを実施します。
竹カゴ作り、森の散策、森の整備体験と、森部だけに盛りだくさん。
宿泊付きのツアーなので、遠方の方も是非お越し下さい!
モニターとして藤野の民宿に泊まれるお得なイベントです。

実施日:1/20(土)~1/21(日)
暮らしの道具、食べ物、燃料・・・昔の人たちは、里山の自然からたくさんの恵みを受け取り、山を活かしてきました。
今、人が入らなくなった里山には、竹がはびこったり、植林されたまま手入れのされない人工林が広がったりしています。
里山を活かしていくためには、まず里山に興味を持って、楽しむことが何より大事。
普段は自然から遠ざかってしまったあなたも、この日は山から伐ってきた竹でカゴを編んだり、動植物を観察しながら森を散策したりして、里山の自然を満喫して下さい。
里山の恵みを活用してきた先人達の知恵に触れてみましょう。
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参加費:カゴ(小)1000円  背負いカゴ(大)3000円(材料費、2日目の昼食代)別途宿泊費・夕食代・朝食代がかかります。
     ※申込時にどちらのカゴを御希望かお知らせ下さい。背負いカゴを作る方は2日間のワークショップでは完成しないので、後日、講師の公民館でのレクチャーや個人的に講師のレクチャーを受ける必要があります。
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竹カゴ(小)
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背負いカゴ(大)

宿泊先:陣渓園 
宿泊料:モニターツアーのため、アンケートにお答えいただくことで、食事代を除く宿泊費を
    負担させていただきます。詳しくはお問い合わせください。
●スケジュール(予定)
1月20日(土)
 13:00 藤野駅集合
 13:20~17:30 竹カゴ作りワークショップ
 17:30  宿泊施設に移動
1月21日(日)
 10:00~12:00 関野の森(竹林やスギの植林地などがあります)の散策・簡単な森林作業
 12:00-12:50 軽食
 13:00~15:30 竹カゴ作りワーク
 15:30  解散
※送迎はございますので、電車で起こしいただければ大丈夫です。山林での徒歩移動もありますので、動きやすい靴で起こしください。
主催:藤野里山交流協議会
協力:藤野森部
平成29年度農泊推進対策事業
お申込み:g@fujinoclub.co.jp
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11/5柿の収穫

関野のフィールドでは、百目柿が高木に育っています。
百目柿は干し柿に使われる大型の渋柿。
毎年実はたくさんつけてくれるのですが、もう高くなり過ぎて、とても収穫できません。
渋柿もじゅくじゅくに完熟すると甘くなるので、鳥やサルは喜んで食べていると思いますが、せっかくの百目柿。
たまには人間も干し柿にして食べてみようと、11/5に、山主さんたちにも御協力いただき、収穫をしました。

収穫のため、山主さんが竹を伐採し、「かっぱさみ」という伝統的な柿取りの道具を作ってくれました。
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この道具は、切れ目を入れた長い竹で柿の実った枝を挟み、くるっと回転させると、枝ごと柿が収穫できるというもの。
柿の皮を剝いて枝に紐を結び付ければ、すぐに干すことが出来るので、干し柿用の柿の収穫するにはとても便利な優れものです。

これで、竹の届く数メートル以下の高さに実った柿は収穫できます。
しかし、たくさんの柿が実っているのは10m以上の高さ。
かっぱさみを使っても届きません。
そこで樹に梯子をかけ、柿のたわわに実った太い枝を伐り落とすダイナミックな収穫法を採用。
さすが、山主さんの熟練の技です。
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切った枝は二本だけですが、たくさんの柿が収穫出来ました。
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美味しい干し柿になってくれるでしょうか。
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関野フィールド2017年7月

今年は色々と忙しく、放置されがちになっている関野フィールド。
そんな中でも、丈夫な作物たちが育ってくれてます。
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湿気の多い土地でも育つハト麦!
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日陰で育つミョウガ!

例年、草に負けてしまうので、今年は一面だけにした稲も
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何とか頑張ってくれてます。

昔の関野のお話

 6/24、森部がお借りしている関野フィールドの地主、中村正太郎さんに、昔からのこの土地の自然とのお付き合いについてお話を伺ってきました。
 代々この土地に住んで来られた正太郎さんは、フィールドの国道を挟んだ下の土地にお住まいです。 藤野では珍しい、そして関野地区では唯一、現在も水田を耕作されているお家です。 中村家は水田の少ないこの辺りでは珍しく、雑穀は作らずに穀類は米と麦だけ作っていたそうです。それだけ藤野の中では日当たりや水に恵まれた場所だったのでしょう。 森部で稲を作ろうと苦戦してきた山の田んぼは、代々中村家が棚田として利用してきた場所ですが、そこは30年ほど前に止め、現在続けている水田は御自宅の下の土地です。
 田んぼを止め、関野フィールドにはスギが植えられました。 現在この辺りはスギやヒノキの林に囲まれていますが、60代後半の正太郎さんが子どもの頃、棚田の周囲に木はなく、日当たりがよかったので、稲だけでなく、サツマイモもたくさん栽培していました。 今ではこの地域でも廃れてしまった食べ方ですが、イモを粉にして饅頭にもしていたそうです。
現在のお住まいは、正太郎さんと、そのお父さんの親せきで斜面を平らに屋敷引きをして、建てられたお家。 家の建材は中村家の山から伐り出してきたものです。 伐採した木を搬出する時には、佐野川という藤野北部の地域から借りてきた馬を使ったそうです。 伐り出してきた梁丸太・床柱を磨くのには、ワラ縄を濡らし、それに糠をつけてこすっていました。 家の材料、それを搬出する動力、加工する道具、全て自分たち自身や地域内で自給できるものを使っていたんですね。煮炊きにも風呂の燃料にも、薪や炭を使っていました。正太郎さんのお家は、今でも風呂の燃料に薪を使っておられます。
 更に、薪や炭はかつて貴重な現金収入源でもありました。 今でも炭焼きの痕はありますが、正太郎さんの子どもの頃には、既に炭焼きはしていなかったとのこと。 その他の現金収入減としては漆や絹織物などがありました。 甲斐絹と呼ばれる山梨の伝統的な織物を織っていたそうで、奥様のすずえさんから、中村家で譲り受けたという絹織物を見せて頂きました。
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しかし、中山間地で農地に適した平地が少ない上、中央線で東京に通勤可能という条件もあり、この部落の多くの住民は早くからサラリーマンとして都会に通っていたようです。 関野地区でも専業農家は葉タバコを作っていた一人だけで、それも40年前に止めてしまったそうです。 正太郎さんも勤め人として都会に出勤はしていましたが、土日は山仕事や畑仕事をしてきました。 その中で、生活に必要なものを山から調達する術を身に付けて来られたようです。
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 写真は、木を組み合わせて作った背負子や、馬糞ッカゴと呼ばれるモウソウチクで編んだ大きな籠などの日用品。 スギの枝打ちをする時には、山の中で細い木を伐って組み合わせ、梯子を作って木に登っていたそうです。 この梯子は残念ながら、現在は残っていません。どれも作るのには相当器用さが要求されそうですが、昔は誰でも作れる日用品でした。 現在も、風呂の燃料やシイタケのほだ木として山の木を活用したり、お家の周囲の柿や梅で干し柿や梅干を作ったり、山の恵は生活の一部であり続けています。 関野フィールドにも、実のなる位置が高くなり過ぎて収穫できないほどの大木になった百目柿が残っています。
 森部でも、昔からの知恵や技術を活かして森の整備につなげていければよいなと思っています。

MAKIKURA報告&告知

5/21日曜日、熱中症になりそうな晴天のもとで第2回目のMaKiKuRa主催の薪割りワークが開催されました。

参加者は、MaKiKuRa設立メンバーの4人中3人といつもご一緒しているお一人を加えて4人。10時から始まり5時近くまで皆さん精力的に動いていました。
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場所は藤野地区名倉のいつもの場所。梅雨を超えて草が生え始める前に早めの片付けが必要な場所でした。去年は草刈りから始めたという大変だった記憶が頭をよぎったので作業が随分進んでホッとしました。

さて、今回は、チェーンソーを使った玉切り作業を終わらせる!という目標を立てて、薪割り機の出番はまた次回にすることにしました。割ったものを持って帰れない寂しさはあるものの、玉切りする原木もたくさんあるし、切ったものを動かすのも一苦労ということでこの二つの作業に集中することに。

この結果、1日で山のような薪が出来ました。これ、次の作業日に割り切れるかな!?というほどです。皆さんの汗の結晶ですね。ただ、私は帰った後に軽い熱中症になったので、この時期からは十分な水分補給が必須だと体感しました。

さて、今回の準備のおかげで、次回は大大薪割り大会となりました。いっぱい働いて山のような薪を持って帰ることになりそうです。次回は6/24梅雨に入ったのが気になる点ですが、1日天気が持つといいなぁ。

参加希望の方は下記までご連絡下さい。
makinowa.fujino@gmail.com (担当; ます)