スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

4/13(日)2014年 第2回藤野自然学校~道脇の補修の巻~

今シーズン2回目の自然学校は、藤野の秘境、綱子で実施。
この日は綱子自治会の清掃活動の日だったので、そこに合流して一緒に道の掃除をし、自治会の皆さんにも矢野さんのお話を聞いて頂きました。
「風の力、水の力で役割分担をして分業すれば作業も効率的です」と、掃除の時も自然をモデルにするのが矢野流。箒やブロワーで落ち葉やチリを掃いたり、吹きとばしたりするのが風の仕事、そして剣スコップでへばりついた泥をかき落とすのが水の仕事です。
 掃除をする道路の脇には切り立った崖があります。この崖をよく観察すると、あちこち崩れているのが分かります。これでは掃除をしても、またすぐに土砂が流れ出してしまいます。
矢野さんはよくホースを例に説明しますが、ホースの先を抑えると、蛇口の部分から水が破裂するように噴出します。これと同じように、水の出口にあたる沢の下部が詰まると、行き所のなくなった水が上部からあふれて流れ出してしまいます。この水によって土砂が流され、沢全体が削られてしまうのです。
 そこで、土砂流出の要因となる詰まりのある場所で、矢野さんが周囲にあるものを使って、環境改善の簡単な工事を行いました。詰まりやすい部分は、人の水脈と自然の水脈の接点です。
沢の出口にコンクリートの側溝が接続している部分では、流れ落ちてきた土砂や落ち葉が堆積していました。堆積物から発生した有機ガスが、土の中を「煙のように斜面を上って」いき、植物の根を傷めてしまうそうです。
崖の崩落を防ぐため、水の勢いを蛇行させながら落としていく自然の地形に習って、伐採した倒木を水の流れに対して斜めに設置しました。こうして谷の出口から道路までの短い距離の間に、水の流れをS字に蛇行させるようにしました。また、大水の対策用に穴を掘り、更に根っこのついた切り株(根株)を置きます。複雑に根の張り出した根株の形は、上手く利用すると水の勢いを落とす力があるそうです。全て自然素材を使い、自然に習った土木工事です。
140413sawadeguchi.jpg

 午後からは、別の道路脇の大雪で崩れた個所を整備していきました。綱子では、昨年も道路脇に堆積した土砂を取り除いて空気抜きをすることで、斜面の植生に改善が見られましたが、この日は丸太などを使って更にしっかりと土圧を止め、空気を抜くという簡単な土木工事を行いました。
まず、山から「きらめ樹」で皮を剥いた木を伐採して下ろしてきます。さすが、きらめ樹材。天然乾燥して子供でも持てる重さになっていました。
140413kodomo.jpg

続いて、伐採した丸太と杭を地面に打ち込みます。これは土圧と水圧とを丸太で止めて、空気が押し潰されないようにする作業です。丸太と土との間には、枝や樹皮を土に刺し、空気が抜けるようにしておきます。
この枝や皮も、上にたくさん盛り過ぎたりしてバランスが悪いと、水や空気がきちんと抜けません。矢野さんは「自然がランダムだけど、さまになっているのは理に適っているからです」と、参加者が適当に突っ込んだ木の枝や皮を整えていきました。そう言われると、水と空気の流れを考えて整えた場所は、何だか自然で美しい形に見えてきます。
丸太を打ち込んだ場所の上には、2~3m置きに深さ、直径30cmくらいの穴を掘りました。これも空気を抜くための処理です。新鮮な空気や水が入るようになると、有機ガスが抜け、崩れていた斜面の上の部分にも植物が育つようになってきます。
140413edadune.jpg

最後に山主の石毛さんの裏山で、石垣の周りの空気抜きや、ツリーハウスに上る道の水切りをしました。今回のフィールドは、沢と尾根がコンパクトにまとまった関野のフィールドと比べると、水脈が見えづらい場所でしたが、どんな場所でも意識すると、水と風の道が見えてくることが分かりました。綱子では、今後も山や川の水脈整備を続けていく予定です。
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。