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5/24(土)2014年第四回ふじの自然学校報告~人工物周りのメンテナンスの巻~

2か月ぶりの関野での矢野さん講座。まずは、沢の出口にあたるU字溝の手前をチェックしました。以前は土砂が堆積して水が淀み、掘るとドブの匂いがしていた場所ですが、ちょろちょろと透明な水が流れるようになり、嫌な匂いもなくなっています。これまで土砂が堆積して軟らかくなっていた部分を踏んでみると、土がしっかりと固まり、そこから植物も生えてきています。以前より土砂の流出が、減っているようです。これまでの水脈整備の成果が少しずつですが、はっきりとした形で現れてきました。
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植物が生えるようになったのは、泥の中に溜まっていた有機ガスが抜けた成果でもあります。植物が根を張ると、その部分に空気と水が通るようになり、更に環境にプラスの効果が生まれます。
ただし、この場所は、コンクリートのU字溝で水と空気の流れが止められて、明らかに不自然な構造になっているので、継続的なメンテナンスが必要です。矢野さんによれば、このメンテナンスは、水がやりたいことと、人間のやりたいこと、「両方の折り合いをつける」作業。水が流れたい方向を読みながら、剣スコップを使って水の道を整えたり、土砂を濾すために、地面に竹や枝をかませたりしていきました。水の道の切り方は、作業をやる前に水が泥を運んで作った地形を参考にし、水が泥を積んだ部分を高くしておきます。
2本の谷筋からの流れが合流する部分には、流速を落とすために大きな竹などを置き、それを地面に固定します。参加者が溝を掘った泥を無造作に溝の上部に置くと、矢野さんから、「水が置くような置き方をすると、水に対し安定します」と、泥の置き方についての指導が入りました。水は川底の土を削っても、それを上に投げ上げることはしません。水のやり方に従って、掘った泥は溝の下方に置いた方が崩れにくいということで、自然のやり方を真似ると、それが理にかなっていることが分かります。

出口の整備を終え、いよいよ田んぼと畑のフィールドへ。ここのところ随分と気温が上がり、雨も降ったので、草の勢いが強まっています。今日も矢野流「風の草刈」で草を刈って行きました。講座の常連さんにはお馴染みの草刈ですが、ポイントは、風に吹かれて揺れる部分を刈っていくこと。特に風通しが悪いような場所や、畑の作物の周りでは、少し念入りに草刈しますが、それ以外の部分では、地際までしっかり刈り取るのではなく、高さを一様にそろえるだけです。これだけで、矢野さんの言う草刈の目的「通気、通水、保水、保気」が達成でき、草の勢いは抑えられます。そして、この草刈一つで、そこにすむ生き物の生活が大きく変わるのです。

午後は、田んぼの作業。前回半分しか終わらなかった、種もみ播きの続きを行いました。2週間前に播いた種は少し発芽していましたが、種もみの上に敷いた草は、殆ど溶けたようになくなってしまい、乾燥が心配。今回は乾燥しないよう、種もみをまいた後、その上から少し山の腐葉土をかけ、周囲の草も少し多めに盛っておきました。草を被せることで乾燥を防ぐのですが、日照も妨げてしまうので、そこの調整が難しいところです。
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種蒔きの後は、これまで整備してきた田んぼの更に一段上まで水脈整備を進めていきました。参加者が剣スコップを使って、沢の底を掃除すると、詰まった水が少しずつ流れ出し、川の姿が現れてきます。これが水脈整備の醍醐味。子供の頃の砂遊びのような楽しさがあります。今回整備している個所も、以前は田んぼとして活用されていました。今後の活用方法はまだ決まっていませんが、矢野さんによると「外周の溝の空気を通すと、その中の空気も通って、土が軟らかくなります」ということなので、来年以降はここの部分も田畑として活用できそうです。
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一方その頃、矢野さんはアクロバティックなユンボ操作で、皆が整備している部分の反対側の水脈を遡っていました。水の量は水脈の大きさに比例するので、人力では時間のかかる大きめの沢の詰まりを取るためには機械の力も借ります。
この日の作業は、人力組の水脈が通ったところで終了。次回は地上部の空気を通すため、谷な中に植えられたスギの間伐を行う予定です。
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