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9/26ふじの自然学校報告~草を刈り、枝を敷き詰めて空気を通す~

今回のポイント
「作物が呼吸していることを考えなくなってしまった農業」
「木の枝は鉄筋コンクリートの鉄筋」


この日は、5月以来の久々の矢野さん講座。
フィールドの下に位置する水路には、夏の間に伸びたクズなどの雑草がはびこっていたので、最初に草刈をしました。その後はいつものように、フィールドの沢の入口にあたる高速の橋の下から観察していきました。
この夏は森部メンバーも忙しく、殆ど水脈のメンテナンスができていなかった状態ですが、沢の詰まりの状態はどうでしょう?何度か大雨もありましたが、2本の沢と中央高速道からの水が合流し、土砂が堆積していた個所は、以前に比べ土砂の流れ込む量が減っているようです。
沢がコンクリートの水路に接続する手間の個所では、以前、堆積した土砂を掃除する際、ただ脇に土をどかすのではなく、水の流れを意識して、水の道を作るように土を置いていきました。水の道を作った部分にはトグロを巻いたような跡がついていました。この跡は、その場所で水が還流し、水の勢いが弱まっている証拠です。
続いて、沢の詰まりをチェックしながら、沢を上に登って行きました。ここ数カ月メンテナンスができなかった割には、詰まりもひどくなく、これまでの水脈整備の成果が出ていることが感じられます。しかし、やはりところどころに土砂が堆積し、流れが悪くなっている個所がありました。土砂の詰まった部分は、移植ゴテや剣スコップを使って「枝葉と石を組み合わせた上に土を置くことで、空気と水を通りやすくする」「水が蛇行するように石を置く」など、水の流れを意識しながら、沢の掃除をしていきました。夏に孵化したサワガニの子ども達が一人立ちしたのか、沢の中には小さなサワガニがたくさん歩いていました。
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続いては、フィールド全体と、畑の草刈です。「農業は農学が進むほど、作物が呼吸していることを考えなくなってしまいました」という矢野さんが重視するのは、ここでもやはり空気通しです。畑の草を刈る時は、刈った場所の土が硬くならないよう、刈り草を敷いていきます。土が硬くなってしまうと、作物は呼吸が出来ないからです。畝の溝部分には作物はありませんが、空気を通すことを意識し、特にしっかり草を刈ります。
整備を始める前、フィールド全体にはササが生い茂っていたのですが、現在は柔らかい草が多くなり、刈りやすくなりました。この日使った草刈機の刃はナイロンコードです。金属の円盤ではなく、ナイロン製の紐を回転させることで草を借ります。ナイロンコードは金属の刃より安全性が高く、障害物のある場所でも刈りやすいのですが、硬い草は刈れません。この刃で草が刈れるということは、空気が通るようになり、草が軟らかくなっているということです。

最後に、フィールドで伐採した木を土留めと杭に使って、最近崩れつつあった道の補修作業を行いました。道脇に丸太の土留めを置いて杭で止め、番線で巻いてしっかり固定します。矢野さんによれば「木の枝は鉄筋コンクリートの鉄筋」です。矢野さんが畝や道の整備をする時に作るのは「かまぼこ型」。人間はすぐに平らにしたがりますが、曲線を作った方が空気が通りやすく、空気と水を通した方が、長い目で見ると崩れずに安定します。土留めの設置が済むと、仕上げに丸太の隙間に枝を詰め、足で踏んでいきました。丸太だけだと水が浸透できず、土がしまってきますが、枝を組み入れることで、空気と水が通るようになるのです。
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最後に集まっての感想をシェア。今回が初参加の方も何人かおられましたが、「頭だけでなく、体で理解したい」「生態系と言っても、せいぜい虫くらいまでしか意識していなかったが、初めて地面の下に意識が向いた」といった感想を頂きました。
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