スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015年9月5日(土)ふじの自然学校「水脈整備講座」~考えるな!感じろ!~

「やさしい流れが詰まりをとる」

「頭で考えるより、目の前のことにウェートを置く」

酷暑から一転、夏の後半から雨が続いていました。そんな中、水脈整備講座を開催した5日は珍しく好天。長雨の影響を受け、水脈はどうなっているでしょうか。

最初はいつも通り沢の出口をチェック。かつて土砂が溜まって植物の根が腐り、そこから発生した有機ガスでドブの匂いがしていた場所ですが、水脈整備を始めてから、本当に劇的な変化を遂げました。
http://ttfujinomoribu.blog.fc2.com/blog-entry-61.html

それでも夏の間に茂った草で風通しが悪くなったり、台風や最近の長雨のために多少の土砂が溜まったりしていたので、周りの草を刈り、いつもの「風の草刈(根元から刈るよりのではなく、風通しを塞がない程度に、風のように刈る)」をしたり、土砂の掃除をしていきました。

この日は沢の水脈整備を中心に作業しました。続いて本流の沢を掃除しながらフィールドまで登って行きます。闇雲に土砂を掻きだし、きれいにすればいいというわけではありません。「優しい流れになることが詰まりをとることになるんです」と、矢野さんが沢の中に穴を掘っていますが、はて、穴を掘って何が優しくなるんでしょう?
自然の川は、所々に石や土や木の枝等が集まったカタマリがあり、それが階段状に並んで水の流れにブレーキがかかるような地形を作っています。それに習い、所々にカタマリを残しながら水の流れを作っていきます。そして、カタマリの手前に穴を掘って窪みを作りました。矢野さんは「縦方向と横方向の蛇行」と表現していましたが、深い穴を掘ることで水を縦方向に蛇行させて流速を落とし、「優しい」流れにしていたんです。この窪みの部分には大気圧がかかって空気が押され、川底に空気と水が通るようになります。
150915sawa.jpg


 しばらく登ったところに斜面から落ちてきた大きな切り株が転がっていて、川の真ん中を塞いでいました。ここで流れが詰まり、切り株の上流の水が干上がっていました。しかし、川の中心部に陣取ったこの切り株を全部取り除いてしまうのではなく、活かすことで水の勢いを落とすことにしました。切り株はそのままその場所に置き、その両脇の土砂の詰まりを取って水を分流させます。スコップで掘った土は、切り株に被せて行きましたが、この際、土のかけ方で水の受け止め方が違ってくるそうです。土を無造作にドスンとかけるのではなく、軽くパラパラっとかけていくことで、土の中に空気が通るようになります。空気が通った水は、水をふわっと柔らかく受け止めてくれます。
150915kirikabu.jpg


大きな石などの障害物がある時は、流れを良くしたい時には取り除き、流れを抑えたい時は残しておきます。たとえば、大きな石がある時、川の中の落差が大きい個所では残し、落差のない平坦な所では取りのぞきます。流速の早い場所に障害物がないと、水の流さが速くなり過ぎるからです。シンプルながら、奥の深い水脈整備。「自分なりの五感で、あきらめないで見ていくと、自分なりに見えてきます」と矢野さんは言いますが、基準にするのはやはり自然の形作る地形。矢野さんの域に達するには、五感で自然を体感する経験が必要ですね。

150915aozora.jpg


この後はフィールドの草刈。「頭で考えるより、目の前のことにウェートを置いて下さい」と、矢野さんからスタッフの草刈にダメ出し。季節が変わって大分気温も下がり、草の勢いも衰えてきていたので、真夏と同じような強度で草刈をすると刈り過ぎになってしまうそうです。一年中一様に刈るのではなく、状況を見て強弱をつけることが必要なんですね。
この日は更に、これまで手をつけていなかった田んぼの一段上まで水脈整備の手を広げました。フィールドをどう活用していくかは、これからの検討課題。一緒に考えて下さる方は随時募集です。
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。