スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

11/15 森のお医者さんになろう「ふじの自然学校 里山体験講座」報告~ついに上まで空気が通る!~

「抑え込むから反発する力が強くなる」

この日は参加者約30人という大所帯。関野の整備を始めて以来、矢野さん講座では最多の人数です。午前中は雨予報でしたが、30人の強烈な思いが通じたのか、開始時にはすっかり雨があがり、青空が広がり始めていました。
151115shugo.jpg

まずは、いつものように中央高速の高架下で、周辺環境の変化の説明。橋脚周辺は、以前はホコリっぽく、土が舞っていたのですが、今では土の団粒化が進み、あまりホコリが立たなくなっています。
最初の作業は、橋脚の周辺に生い茂っていたササや雑草の刈り取り。刈り方はいつもの矢野流「風の草刈」です。ササも草も根元からは刈りません。ササは曲げてみてグニャリと曲がる部分「圧の変わり目」で刈っていきました。地上部と地下は密接につながっています。地上部を刈って隙間ができると、土の中にも隙間ができます。土の中に空気が通ると必死に頑張って呼吸をする必要がなくなるからでしょうか。根が細根化していくそうです。
これに対し参加者から、「根元から切った方が伸びるまで時間がかかるのではないですか?」と当然の質問。矢野さんの回答は「抑え込むから反発する力が強くなるんです。下から切ると必死に伸びて光合成をしようとしますが、圧の変わり目で切れば、その状態で安定します」。下の方の枝葉が残っていれば光合成はできるので、それで暴れず大人しくなるそうです。しかし「このヤロー!と思っている草も、だんだん仲間のように思えてきます」という矢野さんの境地に至るのは、凡人にはなかなか難しそう。

続いてはフィールドに登って、周辺の草刈や、空気通しのための溝掘りです。
草を刈ることで「大地が静かな緩やかな呼吸をする手助けをしているんです」とのこと。軽くなでるように草を刈って、「落葉が降り積もるような」空間にしていきました。人から見るとやってもやらなくても変わらない、軽く表面をなでるような草刈ですが、人間よりずっと小さな植物から見れば大きな変化です。
151115kusakari.jpg

フィールドを横断する水路には、所々に深い穴が掘ってあります。この深みは以前の講座で掘った「大地の呼吸穴」。矢野さんがヤンバルの大ウナギに教えてもらったという手法です。深く穴を掘ることで、大気圧で空気が押されます。土の中に生じた空気の動きによって、水も動かされ、滞留していた水が土の中に浸透していきます。この小さな点の動きに引っ張られ、やがて沢全体の水脈が動き始めるのです。

フィールド内には棚田の名残で石垣が積まれ、階段状の地形が作られています。石垣を通じて上段からの空気と水が出てくるので、石垣際に空気通しの溝を掘っていきました。私はあまり石垣に寄せて溝を掘ると崩れそうな気がして、少し離れた場所に溝を掘っていたのですが、石垣の際を掘った方がよいとのこと。空気が通れば、周りの植物の根が石垣を支えるように張ってきて、崩れることなく安定するそうです。溝の中には、泥こし用の枝葉を入れておきました。
151115ishigaki.jpg

この日は参加者の頑張りのおかげで、フィールド最上部の沢口まで空気通しの整備が進みました。谷がぶつかり合う場所での風通しをよくすれば、沢全体の環境が改善し、水も回復していくとのことで、これからの変化が楽しみです。試験的に復活させた田んぼは、現在水量が少なく、イセヒカリを陸稲として栽培していますが、いつの日か水を湛えた田んぼが復活してくれるでしょうか。

 参加者の皆さん、今回はゆっくり自己紹介をし合ったり、感想をシェアする時間がなくなってすみません。おかげで空気が通ったので、またフィールドの変化を見に来て下さいね。
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。