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自伐型林業フォーラムレポート

12月4日(日)、今年最後のふじの自然学校として、地域の皆さんと一緒に名倉の森の整備を実施しました。

一方、森部メンバーBは同日に新宿で開催された、“地球の仕事大學”、“NPO法人自伐型林業推進協会”、“日本自動ドア株式会社”の共済イベント「自伐型林業フォーラム」に行ってきました。

自伐型林業とは、その名の通り、自分の持ち山を自分で伐採する林業のことです。
まずは自伐型林業推進協会代表の中嶋健造さんのレクチャー。
関西弁の軽妙なトークで、日本の林業が補助金で成立している話や、森林・林業再生プラン実施後も林業従事者が減少している話など、具体的な数値を挙げて次々と衝撃的な日本の林業の実態が明かされます。

現在の山林は所有と林業経営が分離された状態で、山林所有者は林業をせず、森林組合などに施業委託するのが一般的です。
委託を受けた業者は、50年程度の短伐期で皆伐、再造林する林業が主流ですが、林価の下落した現在、短伐期では全く採算が合わなくなってしまいました。
所有と経営の分離・短伐期施業とも、戦後、政策的に進められてきたのですが、自分で山に入ることもなく、伐採してもお金にならないでは、山林所有者は森林への知識も意欲も失ってしまいます。

また、近年は政策的に高性能林業機械が導入されてきたことも手伝い、業者は採算を取るため、施業単位の生産量、生産性を追求せざるを得ません。
更に、搬出量が増えるほど補助金が増える仕組なので、山林にバカでかい道を入れて一気に伐り出す短伐期皆伐施業になりがちです。
これでは、土砂流出や森林の荒廃を招く、中嶋さんによれば投機的な「狩猟型林業」になってしまいます。
こんな話を聞いて聴衆が「こらもうあきまへんな」と思った所で、解決策として提示されるのが、自伐型林業!
森林組合などに委託するのではなく、山主さん自身が自分の山を管理する自立・自営型の林業です。

高性能林業機械を用いた大規模経営に対し、小型機械による小規模経営。短伐期皆伐施業に対し、長伐期択伐施業。
…と、国の進めてきた林業の真逆の林業ですが、更に儲けが出るというのだから、結果も真逆。
そして、自分の山だから子々孫々まで利益が出続けるよう大事に活用するので、環境保全型の持続的林業になります。
従来の中山間地の振興策は農業中心の上、農林業が分離していました。
現行収入の少ない農業や観光業ではなく、自伐林業を主業に立てた兼業経営が地域再生のカギになるとのことです。

聞いているといいことずくめの自伐型林業ですが、ユンボを操って林道整備したり、その林道まで材を運んで搬出したり、技術も知識も初期投資も必要で、何より、自分の持ち山がなければ山を入手したり借りたりしたりするところから始める必要があります。
個人で全てを賄うのはそれなりに大変ですが、色んな人達がそれぞれの技や資産を持ち寄れば出来そうな気も。
山をくれる人とか、ユンボをくれる人とか、それを自在に操ってくれる人とか、いたら是非自伐型林業やりましょう。
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